こんにちは、コゼキです。
先日、パーソナルトレーナーの資格である「NSCA-CPT」を取得しました。
これから受けようと考えている方に向けて、最短合格のための勉強方法と資格を取得するメリットを紹介します。
【NSCA-CPT認定パーソナルトレーナー】
20年以上ガリガリ。初めてのベンチプレスはMAX30kg。(現100kg)
筋トレで3年で54kg→75kgまで体重を増やすことに成功。
現在はガリガリの方向けにトレーニング指導をしています。
最短合格のための勉強方法
必要な勉強期間
最短合格に必要な勉強期間は、普段筋トレをしている方なら、早い人で最短1〜2ヶ月。
普通に勉強すれば、3〜6ヶ月くらいかと。
自分は4ヶ月で受験しました。勉強時間は、土日に3時間ずつくらいです。
ステップ①教材を揃える
最低限以下のものは必要なのでNSCAの公式サイトから購入しましょう。
【NSCAパーソナルトレーナーの基礎知識 第2版】
【問題集】
ステップ②教科書の各章の例題を解く。
教科書はボリュームがかなりありますが、実際の試験に出る部分は限られています。
教科書を最初から最後まで読んでいると時間がいくらあっても足りないので、問題を解くために必要な部分だけを読むようにしてください。
各章の最後に練習問題があるので、以下のように教科書で調べながら問題を解くのが効率的。
i 各章最後の練習問題を見る
ⅱ 教科書を見ながら答えを探し練習問題を解く
ⅲ これを繰り返す
このようにすれば問題を解くために必要な部分だけを学習できるので、勉強時間を圧倒的に短縮することができます。
ステップ③各章の例題が解けるようになったら、問題集を解く。
教科書の練習問題を一通り解いたら、次は問題集です。
まずは教科書を見ずに解き、間違えた部分を教科書に戻って復習。これを繰り返します。
最終的には、教科書を見ずに80%以上の正答率となれば試験を受けて良いと思います。
※実際の試験は正答率70%で合格。
合格最低ライン狙いなら勉強期間はもっと短くできますが、受験料が46,000円と高いので受かる自信が出るまで勉強した方が良いと思います。
また、一度落ちると3ヶ月は再受験することができません。
私は問題集が80〜90%の正答率になってから、受験。
97問正解(70%正解)で合格のところ、120問正解(86%正解)で合格できました。
あと23問ミスしていても合格と考えると、結構余裕があったようです。
試験を受けている時の手応えはあり、しっかり勉強していたので特段難しいとは感じませんでした。
※ちなみにNSCA-CPTの試験では約1割、教科書に書いていないような難問が出てきますが、これは解けないので捨ててOKです。ここに時間を割かないようにしましょう。
重点的に勉強すべき箇所
試験は主に下記の章から出題されますのでここを重点的に勉強します。
逆に言うとこの章を理解していないと確実に不合格になります。
●クライアントの面談と健康評価
●エクササイズテクニック
●プログラムデザイン
●安全性、緊急時の手順、法的諸問題
(私が受験した時は上記から80%近く出題されました。)
普段筋トレしている方だと、
「エクササイズテクニック」「プログラムデザイン」の章のうち、筋トレ(レジスタンストレーニング)の部分は比較的すぐに理解できると思います。
なお、エクササイズテクニックについては当然ですが解剖学的な知識も必要になります。
自分は教科書が分かりづらかったので、合わせて以下の本も読み込んでいました。
(NSCAの教科書は論文的な口調なのと、海外の文献を日本語訳しているので、分かりづらいところがあります。)
各筋肉ごとに作用、起始と停止が図解されていてめちゃくちゃ分かりやすかったです。
これはトレーナー必読本。
ここで一つ問題を。
大胸筋の主な作用を4つお答えください。
答えは.....
肩関節の水平内転、内転(大胸筋下部)、内旋、屈曲(大胸筋上部)です。
なので例えば大胸筋上部を鍛えたいなら、肩関節の屈曲動作を入れるのが有効ですよね。
(下からのケーブルクロス、インクラインダンベルフライ等)
これを見て「???」となった人はやばいのでしっかり勉強しましょう笑
話を戻します。
筋トレ系はある程度上記のような知識があれば回答できますが、「エクササイズテクニック」「プログラムデザイン」の章のうち、有酸素・プライオメトリクストレーニングや、その他の章は馴染みが無い方が多いと思いますのでしっかり勉強する必要があります。
ちなみに筋トレのテクニックについては、普段のトレーニングと若干異なる部分もあるので、お気をつけ下さい。
例題:ラットプルダウンを行うときの適切なグリップは?
○NSCAの正解・・・オーバーハンドの「クローズド」グリップ
→サムレスは危険なので、NSCAでは禁忌とされています。
×実際の一般的なグリップ・・・オーバーハンドの「サムレス」グリップ
こんな感じの違いもあるので、「NSCAにおける正解」を覚えていく必要があります。
独学でも平気?
単にNSCA-CPTに合格するだけなら独学でも大丈夫です。
ただし、「トレーナーとしての実技指導」や「接客術」等はNSCA-CPTを勉強するだけでは身に付きません。
実技指導に自信がない方はパーソナルトレーナーの専門スクールに通った方が知識と実技を最速で身に付けられると思います。
NSCA-CPTの難易度や合格率は?
NSCA-CPTは全く知識がない人でも正しい勉強方法を取れば、数ヶ月で合格できます。
ただし、専門用語も非常に多いため、しっかり勉強して内容を理解しなければまず合格することはできません。
個人的には、FP2級くらいの難易度に感じました。
合格率についてはNSCAの公式サイトで「65%」と記載があります。
割と合格率が高いように見えますが、受験料が46000円もする資格のため、しっかり勉強して来ている人が多いと思います。
NSCA-CPTを取得したメリット
ある程度勉強すれば、数ヶ月で取得できるNSCA-CPTですが、取得した後にどのようなメリットがあるのかも紹介しておきます。
トレーナー活動をする際に信頼してもらいやすい
ジムで働く場合は、NSCA-CPTを取得していると何も資格がないよりは話が早いです。
(トレーナー界ではかなり有名な資格で、NSCA-CPTを持っていると一定の知識があると判断してもらえます。)
資格認定者向けの名刺作成サービスもあるので、営業用に作っておくと便利です。
【表面】
【裏面】
また、フリーので活動する場合も、自分で仕事を取っていかないといけません。
やはりその場合もNSCA-CPTを持っている方が仕事も取りやすいです。
※ちなみに、フリーで集客する場合は、パーソナルトレーナー紹介サイトに登録しておきましょう。
掲載、登録無料なので、ゼロから集客を考えている人は必須ツールです。
パーソナルトレーナーとしての基礎的な知識が身に付く
栄養学・解剖学・生理学・トレーナーとしての法的責任等の基礎を学ぶことができます。
自分でトレーニングをしている延長でトレーナーになる人は、エクササイズテクニックは割と指導できても、解剖学的な説明や栄養指導までできる人は少ないんじゃないでしょうか。
NSCA-CPTはパーソナルトレーナーとしての総合的な知識が身につくので、取っておいて損はない資格だと思います。
賠償責任保険に入る事が出来る。
年間7,800円でトレーニング指導時に怪我があった時の損害賠償責任負担分が補償されます。
デメリット
デメリットも紹介しておきます。
費用がかる
受験するために必要な費用は以下の通り。
受験料 | 46,000円 |
NSCA会員料金(1年) | 13,200円 |
教科書 | 11,880円 |
問題集 | 9,900円 |
資格取得後は、毎年年会費13,200円がかかります。
受験や資格維持に手間がかかる
資格を継続するために、定期的に公式サイトのクイズを解いたり、セミナーなどに参加しなければいけません。
以上、NSCA-CPT 最短合格のための勉強方法と取得メリット、デメリットについて紹介しました。
NSCA-CPT取得をお考えの方は参考にしていただければ幸いです。
【合わせて取得したい】
アスリートの個人の身体に合わせた、食生活と栄養に関する豊富な知識と実践方法・生体理論の正しい知識を身につけられる実践的な資格。
NSCA-CPTで学んだ栄養学をもとに、具体的なスポーツフードのレシピも学習することができます。