スマホ、1日何時間触っていますか?
今回はカルニューポート氏の「デジタル・ミニマリスト 本当に大切なことに集中する」を読んで実践した感想を紹介します。
結論、デジタルミニマリストを実践したところ、スマホの使用時間が毎日2〜3時間だったのが、1日30分程度に激減しました。
今では平日会社に行く時はスマホを家に置いていくほど、スマホ依存から脱却しました。
本記事が、常にスマホを開いていないと気がすまないスマホ依存症の人の参考になれば幸いです。
本の要約も載せていますので、サッと要点を知りたい方もどうぞ。
デジタルミニマリストとは
デジタルミニマリストとは、スマホやパソコンなどのデジタルコンテンツを最低限の利用に止めることです。
これにより、デジタルに依存したり時間を浪費せず、自分にとって価値のある活動に時間を使えるようになります。
✔︎スマホがないと不安になる
✔︎気づいたらスマホを開いている
✔︎人といる時もスマホをいじってしまう
✔︎休みの日スマホをいじって1日が終わる
上記に該当する方は、完全にスマホ依存症なので、デジタルミニマリストを実践してみることをおすすめします。
私自身も、昔は手持ち無沙汰になると、スマホをなんとなく見てしまうことが多かったです。
デジタルミニマリストを実践する前、1日にどれくらいスマホを触っているか調べたところ、平均2~3時間スマホを見ていました。
(休日に至っては4時間くらい使用してました。)
Twitter見過ぎやろ。。
しかもタチの悪いことに、自分ではそんなに時間を使っているとは思ってなかったんですね。
ミニマリストでもスマホで時間を浪費している方は結構いるんじゃないでしょうか。
前置きが長くなりましたが、まず、デジタル・ミニマリストに書いてあった要点を紹介します。
そのあと、私の実践結果について紹介します。
デジタル・ミニマリストの要約
デジタル・ミニマリストの本を簡単に要約すると以下のとおりです。
●デジタルツールの使い過ぎは、幸福度を下げるので最小限の利用にとどめるべきである。
●しかし、デジタルツールから逃れるのは簡単ではないため、必ずしも必要ではないツールを30日間休止する「デジタルリセット期間」を設けよ。
●デジタルリセット期間は、楽しくてやりがいのある活動を探し実行せよ。
●休止期間が終わったら、休止していたツールの再導入を判断せよ。
●再導入するツールは自分にとって重要な事柄を後押ししてくれるものとせよ。
みなさんデジタルツールの使いすぎが生活に悪影響を与えることは何となく分かっていますよね。
ただ、スマホを使わないようにしようと思ってもこれが難しい。
本書では小手先のテクニックではデジタルツールから逃れることはできないので、思い切って、必要最低限以外のツールを全て消してしまえと。
その上で、オフラインの自分の時間を大切にし、そこで幸せを再発見することで、デジタルツール依存から逃れられると言っています。
確かにこういうのって、中途半端に辞めるよりも思い切って全部切るくらいの方がいいんですよね。
禁煙したい人が、「3日に1本だけは吸う」みたいなルールでやってたら絶対挫折しますから。
ということで潔くやりましょう。
デジタルミニマリストを実践してみた。
まずは、必要なツールと不要なツールの分類をしてみます。
必要ツール |
・電話、メール、LINE |
・キャッシュレス決済 |
・Safari(調べ物) |
・音楽アプリ |
・乗り換え案内 |
・読書アプリ |
・ブログ、ツイッター(投稿、返信) |
・銀行アプリ |
・便利ツール (カメラ、電卓、メモ帳等) |
・Amazon |
仕事で自分のスマホを使う人は必要なツールが結構多くなりそうですが、私は使わないので必要最低に抑えられました。
不要ツール |
・見る専用のSNS(インスタ、Pinterest) |
・動画アプリ(YouTube、アマプラ) |
・漫画アプリ |
・ネットショップ(Amazon以外) |
ちなみに、私の場合、必要なツールにあるSafariと、Twitterの使用時間が長かったことから以下の運用規定も設けました。
+運用規定 |
・Safariは調べ物以外の記事を読まない |
・Twitterのタイムラインは眺めない |
デジタルミニマリストの実践結果
スマホの使用時間が激減
デジタルミニマリストを実践して半月ほど経った時の1日のスマホ使用時間です。
なんと平均30分以内に。
平日は会社にスマホを持っていくのを辞めたため、スマホを全く触らない日すらありました。
元々、目的もなくSafari、Twitter、YouTubeを長時間使っていただけなので、意外とスマホはなくても平気でした。
緊急連絡は会社にかけてもらえばいいですし、仕事の外回りは社用携帯を使えばいい。
そうすると私の場合、平日はスマホがなくてもなんとかなっちゃったんですね。
最初は手持ち無沙汰な時にスマホをさわれないとモヤモヤしますが、1週間もするとないのが当たり前になるので、特にスマホを触りたいと思わなくなります。
デジタルミニマリストのメリット
●やりたいことを見つめ直せた
スマホを触らないとちょっとした場面で手持ち無沙汰になるので、そんな時は紙のノートを使って頭の整理に使うことに。
やりたいことを書き出し、一部実践できました。
(「人生でやりたいことノート」を作ったので、機会があれば記事にしたいと思います。)
他にも、このリセット期間に浮いた時間で、筋トレの記事も50記事ほど生産しています。
・時間が増えて健康的になった
スマホを触らない分早く寝れるので、朝余裕のある時間に起きれます。
朝は散歩してからゆっくり朝食をとり、コーヒータイム。
夜も、料理をすることが多くなったり、ゆっくりお風呂に入ったりする時間が増えました。
風呂上りもストレッチをしたり、歯磨きを時間をかけてやるようになりました。
デジタルリセットをすると、間違いなく心にゆとりができます。
・後回しにしていた面倒なことを片付けられた
例えば書類の整理、昔のスマホ・パソコンの廃棄、サブスクの整理、使っていない口座の解約などなど、、
時間がある時にやろうと考えて後回しになっていたことに取り掛かることができました。
「筋トレする時間なんてない!」と言っている人も、スマホを触る時間を減らしたら、意外と筋トレする時間ができるかもしれませんよ。
実践に当たってのちょっとしたコツ
・スマホの通知は切ろう
↑通知あると開きたくなりません?
仕事で使っているツールでなけば通知を消すことをおすすめします。
・スクリーンセーバーでスマホに時間制限をかけよう
私の時間食い虫は「Safari」と「Twitter」だったのでこの二つは時間制限を設けました。
時間切れになるとそのアプリが使えなくなるので、強制的に使いすぎを防ぐことができます。
意思の力が弱い人はおすすめです。
・調べ物はパソコンで
Twitterでフォローしているミニマリストの方が、
「Twitterはスマホでは見ない。パソコンで見る」
と言っているのを聞いて自分も真似してみましたが、効果ありです。
やっぱりスマホは手軽な分、ちょっと使うとズルズルと使用時間、頻度が長くなりがち。
パソコンはまず開くのが結構面倒くさいですからね。
本当に必要な時しか立ち上げなくなります。
「家にいる時はスマホを封印して、やむを得ず調べるものがあるときはパソコンを使う。」
このスタイルは割とおすすめです。
再導入について
デジタル・ミニマリスト本書では、デジタルリセットの後、再導入するツーつの判断方法は以下の通りとされています。
・大切な事柄を支援する最善の方法である
・運用規定※に沿った形で生活に貢献できる
※いつどのように利用するかを具体的に定めたもの
上記を参考に私が再導入することにしたものは以下です。
再導入するもの | 運用ルール |
・動画アプリ (YouTube、アマプラ等) |
調べ物、目的の動画がある場合のみ使用可。 (時間制限はしない) |
・漫画アプリ | 目的の漫画がある場合のみ使用可。 (時間制限はしない) |
・ネットショップアプリ (Amazon以外) |
購入売却目的がある場合のみ使用可。 (使用は15分まで) |
再導入するのを辞めたのは、見る専用のSNS(インスタ、Pinterest)だけ。
ツールは依存的な使い方をしなければ、悪いものではないです。
特に目的もなく時間を浪費してしまうツールは潔く削除してしまうのがいいと思います。消しても意外と困りません。
まとめ
今回デジタルミニマリストを実践して思ったのは、デジタルツールは過度な使用を避ければ問題ないということ。
最初は動画アプリや漫画アプリ、SNSが悪者のように思っていましたがそうじゃない。
スマホを使いすぎて幸福度が下がったり後悔する時って、自分の意思に反してなんとなくダラダラと時間を浪費してしまう時です。
例えば、休みの日に
「今日は早く起きてカフェで勉強して、午後は部屋の掃除をしてジムに行くぞ!」
と思っていたのに、蓋を開けたら昼過ぎに起きて漫画をダラダラ読んで気づいたら1日が終わって後悔したことありませんか?
これって「自分の意思に反して時間を浪費した。」と感じるから後悔すると思うんです。
(そしてデジタルツールの魔力は自分の意思なんて簡単に壊してしまうほど強力。)
でも、「今日は休みだ!お菓子買って来て、1日中家にこもって電子コミック読みまくるぞ^^」
と決めていたら、どうでしょう。
私はこの場合なら、全然後悔しないです。
何が言いたいかというと、人生を豊かにする上で避けるべきは、非生産的な行動ではなくて、「自分の意思に反して時間を浪費すること。」ではないんじゃないかと。
ストイックマンはそれこそ全てのスマホゲームを消して、漫画アプリも消して、YouTubeも消してしまうかもしれません。
でも、
ゲームをしたり
気が済むまで漫画を読んだり
おもしろ動画を見て笑ったり、、
こんな行動は、非生産的な行動かもしれませんが、私は別にそういう時間を全て排除したいとは思わない。
ミニマリズムの目的は、自分の人生に不要な物を排除して、より豊かに生きることなので、修行僧のような娯楽を断ち切った生活がしたいわけでは無いです。
とはいえ、デジタルツールに過度に依存すれば問題が生じます。
そこで、デジタルミニマリズムを実践することによって、
・過度な依存からの脱却
・自分にとって大切なことを再認識
ができ、デジタルツールとうまく付き合えるようになるのだと思います。
スマホやSNS依存になっている方は、一度お試しあれ。